白銀の滝(尾花沢市・銀山温泉)概要: 白銀の滝は銀山川上流に位置し落差20m強の滝で上部で2手に別れています。手前の方が水量が少なく、糸状の滝が何本も重なりあい、奥の方が水量が豊富で迫力ある滝姿を見せ周囲に水飛沫を上げています。滝周囲には鬼子母神(安産・子育に御利益)や延命寺(寛永年間開山、尾花沢・大石田三十三観音霊場第三十二番札所)、滝の不動(不動尊は滝で修行する修験僧から信仰された。)などがあり信仰の対象となっていたようです。さらに上流には洗心峡や籟音の滝、籟音の滝、長蛇渓などがあり散策路が整備され、銀山温泉の当時客にとっては格好の散歩コースとなっています。又、白銀の滝は水量が多く程良い落差があった事から大正時代初期に大石田町出身の企業家佐藤茂兵衛が水力発電所を建設し銀山電気株式会社を創立しています。茂兵衛は銀山温泉の開発にも尽力し白銀の滝の麓には彼の銅像が建立されましたが、太平洋戦争により銅像部が供出され現在は基礎部だけが残されています。
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