里見景佐公の御霊屋(東根市)概要: 里見景佐公の御霊屋は山形県東根市東根甲に境内を構えています。この建物は「御霊屋」と呼ばれ、元禄5年(1692)に建てられた東根市最古の建物です。堂の内部には八代目東根城主だった里見景佐公の墓石で戒名「劫外院殿雪山寒公大居士」が刻まれている五輪塔が収められています。里見景佐は天正12年(1584)に城主になると、最上氏に臣従し、東根城の拡張、城下町の建設、養源寺の再興などと多くの実績をあげ、関ヶ原の戦いにおいても最上勢に加わり上杉方と対峙しています。
元和6年(1620)に亡くなると嫡子である親宣が翌元和7年(1621)に五輪塔を建立するも、元和8年(1622)に最上家が改易させられると徳島藩(現在の徳島県徳島市)蜂須賀家に預りの身となりこの地を去る事になります。覆堂は元禄5年(1692)に建立されたもので宝形造、鉄板葺、桁行1間、梁間1間、外壁は真壁造、素木板張り、東根市最古の木造建築の1つとして貴重な建物です。里見景佐公の御霊屋は江戸時代中期の御霊屋建築の遺構として貴重な事から平成17年(2005)に東根市指定史跡に指定されています。
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