観音寺大日堂(上山市)概要: 大日堂は上山藩主松平家の御霊屋として文政9年(1826)に再建されたもので、入母屋、鉄板葺、妻入、間口2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、白木板張。明治4年(1871)、廃藩置県が執行されると上山藩は廃藩、上山城も廃城、旧藩主松平家も政府の政策などもあり東京へ居を移す事になり、御霊屋に祭られていた御神霊も一緒に移りました。現在は奈良時代に行基が開山したとされる観音寺(最上三十三観音第十番札所)が管理し内部には大日如来が安置され大日堂と呼ばれるようになっています。大日堂の屋根妻面の破風頂点にある懸魚(長さ約75cm、鏑形、簸れは瓢箪文様で約70cm)と向拝の龍(上山藩の御用絵師の丸野清耕の下絵、縦32.5cm、横1666cm)の彫刻は、名工粟野音松(出羽の左甚五郎との異名があったとか?法円寺本堂欄間や松尾山観音堂の境内にある稲荷神社などを手掛けています)が彫り込んだ作品とされ、昭和58年(1983)に上山市指定有形文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-上山市教育委員会
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