山辺町: 安国寺(出羽国)

  山形県:歴史・観光・見所山辺町:歴史・観光・見所>安国寺(出羽国)

概要・歴史・観光・見所

安国寺(出羽国)概要: 太平山安国寺は山形県東村山郡山辺町大寺に境内を構えている曹洞宗の寺院です。安国寺は南北朝時代、足利尊氏、直義兄弟が夢窓疎石の取り計らいで全国66ヶ寺建立されました。理由としては戦乱で戦死した将兵の菩提を弔う為、南朝の勢力をけん制する為、軍事的拠点とする為などが揚げられます。

出羽の国では延文元年(1356)に奥州探題斯波家兼の次男兼頼によって開基され、特に南朝方に与した大江氏を押える為に、寺院城郭として整備され北朝方の重要な軍事拠点の1つとなっていました。

現在でも、お壇の山、西光山、新館には土塁の遺構が見られ当時の名残が残っています。室町幕府が衰退してくると安国寺同様に権威が無くなり明応年間(1492〜1501)に曹洞宗に改宗開山、元和8年(1622)には最上家がお家騒動の為改易になると庇護者が皆無となります。

以後は民衆の檀家が中心となり、寛延2年(1749)や宝暦元年(1751)の大火後も浄財を募り再建されています。安国寺の寺宝には山岡鉄舟筆の扁額や仏舎利・伝沢庵屏風などがあり境内には夢窓国師が作庭したと伝わる庭園があります。

又、宝暦14年(1765)に建立された山門は八脚楼門形式、入母屋、金属板葺き、三間一戸、桁行3間、梁間2間で組物や彫刻などかなり凝った造りをしています。安国寺山門は江戸時代中期の楼門建築の遺構として貴重な事から平成27年(2015)に山形県指定有形文化財に指定されています。

安国寺本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる釈迦如来像が安置されています。

山形百八地蔵尊霊場第39番札所(札所本尊:延命地蔵尊)。山号:太平山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-山辺町観光協会

安国寺:写真

出羽安国寺
[ 付近地図: 山形県東村山郡山辺町 ]・[ 山辺町・歴史・観光 ]
出羽安国寺 出羽安国寺 出羽安国寺 出羽安国寺


※ 相談や質問は大変失礼ですが、メールのみとさせていただきます。 回答によって不都合や不利益をこうむっても当サイトは一切責任を負いません。又、回答を直接的(当サイトの名前を使って)に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。 予告なしに追加、書き替えを行いますのでご了承ください。尚、「山形県の町並みと歴史建築」は「山形県の歴史」、「羽州街道をゆく」、「奥州街道」、「郷土資料辞典−山形県」、「日本の城下町−東北(二)」、「パンフレット」、「案内板」、「関係HP」を参考にさせていただいています。※プライバシーポリシーはこちらです。