長井市: 時庭観音(正法寺)

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概要・歴史・観光・見所

時庭観音(正法寺)概要: 大雄山正法寺は山形県長井市時庭に境内を構えている曹洞宗の寺院です。正法寺の創建は文和3年(1354)、湖海理元禅師(永徳寺2世:岩手県胆沢郡金ケ崎町)が当地に巡錫で訪れた際、荒廃していた天台宗の寺院を曹洞宗の寺院として再興、開山には理元の師である道叟道愛禅師(永徳寺開山、正法寺3世、総持寺峨山禅師の高弟)とし自らは2世となっています。

伝承によると当地は道叟道愛禅師が総持寺(石川県県輪島市門前町:往時は曹洞宗の総本山でしたが、総本山は神奈川県鶴見区に移り、現在は総持寺祖院となっています。)から陸奥に向かう途中、能登鷹尾山の尊堂に宿泊した際、霊夢で観音菩薩の化身が立ち、悟りを開いた故事に倣い、正法寺と共に時庭観音堂(屋山原観音堂)を設けたと伝えられています。

江戸時代初期に西国三十三観音霊場第6番札所の南法華寺(奈良県高市郡高取町)に境内の風景に似ている事から置賜三十三観音霊場に選定されています。現在の観音堂は明和5年(1768)に再建されたもので入母屋、鉄板葺、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付。本尊の聖観世音菩薩立像は痛みが激しい為現在は秘仏となり新たに前仏の聖観世音が奉納されています。

別当寺院である大雄山正法寺の境内は室町時代に当地の土豪である阿久津氏が館(時庭館)を築いた場所で本堂背後には館の土塁が残されています(天正19年:1591年、主家である伊達政宗が米沢城から岩出山城に移された際、阿久津氏も随行した為、時庭館も廃城になったと思われます)。

置賜三十三観音霊場第6番札所(札所本尊:聖観世音菩薩立像・御詠歌:にはをたて つちをたたへて ときにわの まへのこぼくも じやどうなるやん)。山号:大雄山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-豊田地区文化振興会

時庭観音:写真

時庭観音(正法寺)
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