飛澤神社(酒田市)概要: 飛澤神社は山形県酒田市麓字麓山に鎮座している神社です。飛澤神社の創建は平安時代初期の貞観13年(871)、鳥海山が大噴火した際、その噴火鎮護の為に勧請し天降堂を造営したのが始まりと伝えられています。
中世は観音寺城の鎮護社(守護神)として歴代城主歴任した来次氏から崇敬庇護され社領の寄進などが行われ庇護されます。住民からも信仰され、慶長2年(1597)に現在地に遷座しています。
古くは小物忌神社と称していたことから延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社小物忌神社の論社の1つとされ当地方を代表する古社として信仰を集めています。
式内社小物忌神社の論社は飛澤神社の他、酒田市山楯に鎮座している小物忌神社、酒田市飛島に鎮座している小物忌神社、遊佐町当山に鎮座している劔龍神社、鶴岡市馬町に鎮座している椙尾神社があります。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て郷社に列しています。
飛澤神社拝殿は明治12年(1879)に再建されたもので入母屋、銅板葺(旧木羽葺)、正面千鳥破風、桁行5間、正面3間軒唐破風向拝付、外壁は真壁造、素木板張。向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍、懸魚には鳳凰、蝦虹梁には力士の精緻な彫刻が施されています。飛澤神社本殿は三間社流造、銅板葺。
例祭は毎年5月1日で奴振りと大名行列が行われます。祭神:豊受姫命。配祀:稻倉魂命、月夜見命。社格:郷社。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-飛澤神社 社務所
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