吉祥寺(鶴岡市)概要: 太白山吉祥寺の創建は正平元年(1346)、大梵寺城(現在の鶴ヶ岡城)の城主武藤持氏が徹山旨廓禅師(石川県金沢市:大乗寺5世)を招いて開山したのが始まりとされます。
伝承によると徹山旨廓が巡錫で湯殿山注連寺を訪れた際、持氏は大病を患ってい為、祈祷を頼んだところ、断られた為、何度も懇願しようやく大梵寺城で祈祷が行われました。すると、忽ち大病が平癒した為、持氏は感謝の意から寺院を造営し徹山旨廓に与えたと伝えられています。
当初は母狩山(標高:751m)の麓にありましたが狼の被害が大きく現在地に移されています。
吉祥寺境内に建立されている「三石仏像供養塔」は案内板によると「 櫛引町西地区の発祥に結びつくと言われる吉祥寺をとりまく文化地帯は、古い歴史と象徴的な物件を持っている地域である。1600年代の仏像は、庄内でも数少ない時代にあって、延宝4年建立された三石仏像供養塔は、建立年月日やその経緯などの伝承がしっかりしており、貴重なものとされている。
この三石仏像は、薬師如来、観音菩薩、千手菩薩の仏像を祭り、鶴岡市の相良奥右ェ門寄贈によるものとされている。三石仏像は観音山の観音堂側に造立のものを、昭和45年に本堂西側築庭へ移転されたものである。櫛引町教育委員会」とあります。吉祥寺三石仏像供養塔は貴重な事から平成12年(2000)に鶴岡市(旧櫛引町)指定文化財に指定されています。
庄内三十三観音霊場第32番札所(札所本尊:千手観世音菩薩・御詠歌:ちよをへて しげれるすぎの いたいがわ ながれてきよき のりのみなかみ)。荘内平和百八観音霊場第25番札所(札所本尊:千手観世音菩薩・御詠歌:法の船 さいてぞ遡れ いたいかわ 洗いすすげよ 人の世の塵)。山号:太白山。宗派:曹洞宗。本尊:文珠菩薩。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-櫛引町教育委員会
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