海禅寺(遊佐町)概要: 松河山海禅寺は山形県飽海郡遊佐町吹浦横町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。海禅寺の創建は慶長17年(1612)、正禅海安大和尚(永泉寺17世)により開かれたのが始まりとされます。永泉寺は鳥海山山岳信仰の拠点の1つだった事から海禅寺もその影響を受けています。
21世住職大法寛海は名僧として知られ吹浦沖での海上の安全と海難者の供養のため、海岸沿いに釈迦三尊、十六羅漢の像の彫刻を発願し地元の石工達により元治元(1864)年から明治元(1868)までの5年歳月を経て22体が完成しています。十六羅漢像は遊佐町指定名勝に指定されています。
海禅寺本堂は鉄筋コンクリート造ですが参道には苔むした地蔵や石仏、石碑などが並び古寺の雰囲気が感じられます。
庄内三十三観音霊場第16番札所(札所本尊:十一面千手観世音菩薩・御詠歌:よそならず ここふだらくの たかんいわ きすつなみを ゐながらにきく)。荘内平和観音百八霊場第24番札所(札所本尊:十一面千手観世音菩薩・御詠歌:還来よ 海岳越えて ふくうらの 麗晴ら浦風 鐘をたよりに)。
北国八十八ヶ所霊場第44番札所(札所本尊:釈迦如来)。山号:松河山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面千手観世音菩薩(ひめ小松材、一木造、像高4.8m、胎内仏:文殊菩薩)。
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