鳴子温泉(宮城県大崎市)

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鳴子温泉・概要

鳴子温泉の名称の由来: 伝承によると、義経と北の方との子供である亀若丸(「義経記」では亀鶴御前)が始めて産湯に浸かり泣き出した事から「啼き子」が転じて「鳴子」になったと伝えられています。又は追手の探索が厳しくなったので泣き声で敵(又は村人)に察知される事を恐れ亀若丸に言い聞かせると泣く事を止め、尿前の関を過ぎて陸奥国に入った事を察して再び泣き出した故事から「啼き子」と呼ばれそれが転じて「鳴子」になったと伝えられています。義経一行は尿前の関を越えた事で陸奥国に入った安堵感から関守の館で数日間旅の疲れを癒し、その間、北の方と亀若丸は鳴子温泉の姥乃湯に通っていたそうです。

弁慶の船引き: 伝承によると尿前の関を越えた事で陸奥国に入った為、義経一行は旅装をとき、暫く関守の館で体を休める事になりました。北の方の体調を危惧した関守は栄養豊富な地元の食材を振舞うと同時に産後に良い温泉(川原湯:現在の姥の湯)を紹介しました。北の方と亀若丸(亀鶴御前)は毎日入浴しましたが、その温泉の送迎は船を利用した為、弁慶が船を引く事となり、その故事から「船引」の地名の由来になったと伝えられています(現在、「船引」の地名は消失)。

弁慶の手揉みの道祖神: 弁慶は一夜にして道祖神を製作し末沢屋敷南の十字路に安置したと伝えられています。道祖神とはいっても所謂、男根石像で近代に入ると安置場所が問題となり現在は末澤山洞川院の境内に移され篤く祀られています。

鳴子温泉:温泉街 鳴子温泉:源泉・湯煙 温泉神社 鳴子之碑

鳴子温泉・概要: 鳴子温泉は平安時代に編纂された「続日本後紀」によると承和4年(837)の火山が原因で源泉が噴出した事が記載されています。一説には当時の鳴子温泉が玉造郡に属していた事から玉造の湯と呼ばれ、同じく平安時代に清少納言によって編纂された「枕草子」で「湯は、ななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と記載され日本三名泉(名湯)に挙げる人もいます。ただし、「玉造の湯」は現在の島根県松江市にある玉造温泉の方が有力視され、鳴子温泉の方でも特に注視する様子は見えません。鳴子温泉の守護神である温泉神社の歴史も古く延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載され、当時「温泉神」として記載されたのは全国に10社、「温泉神社」として記載されたのは全国で3社しか無く温泉の守護神としては最もと高い格式にあたります。江戸時代に入り、尿前の関の関守だった遊佐氏が湯守に選任されてから鳴子温泉の開発が本格的に始まり、次第に温泉街が形成され繁盛するようになりました。鳴子温泉の近くに通る出羽街道は古くから太平洋側と日本海側を結ぶ街道として重要視され、古代では多賀城(宮城県多賀城市)と秋田城(秋田県秋田市)を結ぶ官道、江戸時代では大藩である仙台城の城下に最短距離で日本海の海産物を運ぶ物資の搬入路、出羽三山の参拝路として多くの人が利用し鳴子温泉の知名度も全国的に広がりました。江戸時代に製作された現在でいう温泉番付や温泉ランキングと同様に全国の温泉に順番を付けた「諸国温泉効能鑑」では、東前頭5枚目(様々な地域や年代で発行され、番付順位は異なるものの鳴子温泉はその常連となっています)に名を連ね、近年では「青春18きっぷで行く温泉番付」で「東の横綱」に格付けされ根強い人気を誇っています。

平泉へ「義経記」: 「義経記」では亀割山を出発してから3日後に平泉に到着したとし出羽街道や鳴子温泉で伝えられてるような記述はありません。亀割山を出発した当日に「せひの内」という場所で一泊し、そこで1日休養をとり、その次ぎの日に北の方の為に馬を借りてから栗原寺(宮城県栗原市栗駒)に到着、ここから亀井六郎と伊勢三郎を平泉に遣いに出しています。「せひの内」というのは地名のようですが何処の場所は不詳で「せひの内」=「瀬見の内」と訳して瀬見温泉とも、「関の内」と訳して尿前の関とも云われています。栗原寺は天台宗奥州総本山で往時は境内に七堂伽藍が整備され参道には36坊、僧1千人余を擁していた大寺だったとされます。藤原秀衡が亀井六郎と伊勢三郎から事情を聞くと、越後や越中では敵対する領主も多いと思いますが、奥州(出羽国・陸奥国)は私の領地なので、一言言ってくだされば安全に平泉まで御連れする事が出来たのにと嘆いています。秀衡は藤原泰衡(秀衡の子供)に命じて150騎を率いらせて栗原寺まで義経を迎いに出させ、そこから北の方は輿に乗って平泉に向かう事なり、義経も、このように楽に行けるのであれば最初からしておれば良かったと反省し、無事一行は平泉に到着し篤く迎え入れられました。

奥州平泉への道・山形県での逃避経路

鼠ヶ関
右
三瀬気比神社
右
出羽三山
右
清川
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白糸の滝
右
会津の津
右
亀割山
右
瀬見温泉
右
尿前の関
右
鳴子温泉
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