尿前の関・出羽街道(宮城県大崎市)

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尿前の関・出羽街道

尿前の関: 「義経記」では特に出羽街道の尿前の関の記述はありません。伝承によると亀割山で生まれた、亀若丸(「義経記」では亀鶴御前)が始めて尿を出した、又は北の方(義経の室)が余りにも激しい腹痛により我慢できずに尿を漏らした事に因み「尿前」の地名の由来になったと伝えられています。周辺には幾つか義経、弁慶縁の伝承が残っていてます。

弁慶の一タンガラの伝承: 伝承によると、武蔵坊弁慶がタンガラ(柴をまげて縄をからんで編み上げた田籠)に亀割山から土を運び積み上げ、当地に滞在した記念の塚を築いたと伝えられています。

月楯の弁天様の伝承: 伝承によると、北の方が難産で苦しんでいた為、義経は「月楯の弁天様」に安産祈願をして見事念願成就しました。産後の養生を終え平泉に向う際、一行が当地の近くを通過した為、弁慶が代参として参拝したと伝えられています。祭神:市杵島姫命(弁財天)。

甘酒地蔵尊の伝承: 出羽街道の伝わる伝承によると、北の方は出産して間も無く体調が優れないまま日が落ちてきたので、山猿に事情を説明すると、山猿は北の方に同情し、安全に休めるように御堂を建て甘酒を振舞いました。弁慶はその行為に感謝し山猿に話かけたところ、山猿は「実は猿の中でも難産が続き困っていたので人事ではなかった」といいました。そこで弁慶は猿の安産の守護神として地蔵尊を寄進し何時しか「甘酒地蔵尊」と呼ばれるようになったと伝えられています。この地蔵尊は安産、子育てにも御利益があるとされ、甘酒を奉納し祈願すると母乳の出が良くなり、その母乳を飲ませると、丈夫な子供になると云われています。

山神社の伝承: 伝承によると、義経一行が中山宿から少し入った所で炭焼き職人の妻が難産で難儀をしているの聞き及び、弁慶が栗の木の枝を錫錠に彫刻し観音菩薩に安産祈願を行うと、無事に出産しました。弁慶は守護神としてその錫錠を授けこの地を去りましたが、炭焼き職人の夫妻は大変感謝し、村人達と相談し山神社を創建し錫錠を本尊として迎え入れたと伝えられています。

尿前の関 薬師神社 出羽街道 鳴子峡

星の沼の伝承: 義経一行が鳴子に入ると大きな沼が見え、北の方が村人に沼の名前を訊ねると「黒森ヶ渕」と答えたので、義経はその素晴しい景観と名称が合致しない事から、懐かしい鎌倉の「星の海」に因み「星の沼」にしてはどうかと提案すると、村人達も喜んで沼の名前を変更し、そこから湧き出る温泉を「星ノ湯」と名付けたと伝えられています。現在、その沼はありませんが地名として「星沼」が残されその名残とされます。

鳴子峡での伝承: 鳴子峡に伝わる伝承によると昨晩泊まった星ノ湯の主人が、この辺りにには天狗や悪さをする猿が度々出現するので気を付けなさいと助言しました。その話を聞いた伊勢三郎は話が本当ならば是非合って見たいと意気込んで先頭を歩いていると、白州原の松並木に差し掛かると、急に襟首を掴まれて宙吊りにされました。弁慶は急いで呪文を唱え伊勢三郎を助けようとしましたが、術を解く事が出来ず困り果てると、義経は、これは天狗の仕業に違いない、天狗に術では勝てぬとして、小枝で松を打ち付けると、驚いた天狗が松から落下し、その衝撃で悶え苦しんでいる隙に、常陸坊海尊が呪文を施し天狗を岩に変えてしまいました。それを見た弁慶は、急いで岩の姿になった天狗を持ち上げて大深沢に投げ捨てました。この投げ付けた岩を「天狗岩」、義経が打ち付けた松を「判官松」、隣の小さな松を「亀若松」と呼んで信仰の対象になったと伝えられています。

薬師堂の伝承: 伝承によると岩手の森に義経一行が差し掛かると、北の方が産後の疲れから、急に腹痛となり動けなくなった為、ひとまず大ケヤキの根元で休ませていましたが、一向に痛みが引きませんでした。暫くすると1羽の山鳩がイカリ草(薬草:精力剤)を加えて、北の方に近寄り口に含ませたところ、急激に体調が回復しました。北の方は感謝を伝える為に山鳩を探しましたが姿が見えず1躯の薬師如来像が残されていました。それを見ていた義経は先程の山鳩は薬師如来の化身と悟り、弁慶に命じて薬師堂を造営すると、先程の薬師如来像を本尊として安置したと伝えられています。

奥州平泉への道・山形県での逃避経路

鼠ヶ関
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三瀬気比神社
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出羽三山
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清川
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白糸の滝
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会津の津
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亀割山
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瀬見温泉
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尿前の関
右
鳴子温泉
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