亀割子安観音(瀬見温泉)概要: 亀割子安観音は文治3年(1187)に源頼朝から京都を追われた源義経主従13人が平泉(岩手県平泉町)に下向する途中、亀割峠に差し掛かった時、義経の奥方である北の方(郷御前)が産気づき亀若丸を出産した事を由来としています(この伝説は室町時代に製作された「義経記」にも記載されていますが、義経没後200年後に編纂された事もあり歴史的な価値は低いとされます)。
以来、子授け・安産に御利益があるとされ信仰の対象となっています。境内には馬頭観音の石碑の他、庚申塔、陽石等も建立されており信仰の篤さが感じられます。御堂は切妻、鉄板葺、平入、桁行2間、正面唐破風1間向拝付。
付近には義経や弁慶などの伝説や由来のある場所が多く、亀割子安観音よりさらに奥には「奥の院(北の方が亀若丸を出産した場所、現在は石祠が建立されています)」と呼ばれる神聖な場所もあります。小国西国三十三観音霊場12番札所(亀割子安観音堂)。
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