愛宕神社(米沢市)概要: 愛宕神社の創建は大同2年(807)に愛宕山(標高559m)の山頂に京都愛宕神社の分霊を勧請されたのが始まりと伝わっています。歴代領主からの崇敬され天正16年(1588)には米沢城の城主、伊達政宗が愛宕神社本社から尊像を授かりその像を奉納したそうです。江戸時代に入ると米沢藩主上杉家から崇敬され慶長9年(1604)に社殿造営したのを始め、3代上杉定勝、4代上杉綱勝と続けて改修や修築を行い、14代上杉茂憲は大坂の陣の戦功により徳川家康から賜ったと伝わる米沢城の大太鼓を愛宕神社に奉納し、江戸時代を通して社領12石が安堵されました。
又、明和8年(1771)には9代藩主上杉鷹山が家臣である竹俣当綱や色部照長らを従えて雨乞いの為、降雨祈願した場所としても有名で、祈願するとただちに雨が降り始めたという逸話が残っています。古くから神仏習合し、別当寺院として地蔵院(真言宗)が祭祀を司ってきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され現在の社号である愛宕神社に改めています。愛宕山は古来からの信仰の山で多くの人々が登拝が続けられ、昭和3年(1928)からは民衆登山として多くの市民が参加するようになり現在に至っています。祭神:軻遇突智命(迦倶槌神)。 ※写真は里宮
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