高峰観音(源居寺)概要: 珠琳山源居寺は山形県西置賜郡飯豊町 大字手ノ子に境内を構えている曹洞宗の寺院です。源居寺の創建は室町時代後期に当時の領主遠藤四郎左ェ門により開かれたのが始まりとされます。手ノ子遠藤氏は伊達家の家臣で手ノ子館の館主で越後街道を管理する役職であった事からその城下町に境内を構えました。その後、火災により焼失すると現在地に境内を移し寺号も玄光寺から源居寺に改称しています。高峰観音(大鹿観音堂)の創建は不詳ですが、本尊の十一面観音像は遠藤四郎左ェ門が伊達家から賜ったと伝わるもので、当初は遠藤家の守り本尊として信仰されてきましたが、被官である井上源左ェ門の手に移り、大鹿の地に御堂が造営され安置したと伝えられています。昭和46年(1971)に白川ダムの工事に伴い現在地である源居寺の境内に移されました。
高峰観音堂は宝形造、鉄板葺、桁行2間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、素木板張、向拝木鼻には獅子と象、欄間には荒波の彫刻が施されています。
置賜三十三観音霊場第2番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:ふるさとを はるばるここに きてみれば のりのしるしは あらたなるらん)。山号:珠琳山。寺号:源居寺。宗派:曹洞宗。本尊(源居寺):聖観音菩薩。
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