田川八幡神社(鶴岡市)概要: 田川八幡神社は山形県鶴岡市田川に鎮座している神社です。八幡神社の創建は寛治元年(1087)に鎮守府将軍であった源義家が現在地に勧請したと伝えられています。
歴代の支配者に崇敬され、平安末期は田川郡を領した、田川氏の祈願所となり武藤氏は建暦年間(1211〜1213年)、最上義守は享禄3年(1530)に社殿を改修し、山形城(山形県山形市)の城主最上義光は社領58石を安堵しています。
最上氏が改易後に庄内藩(藩庁・鶴ヶ岡城)の藩主となった酒井氏も崇敬社とし、社領40石を寄進し、正保4年(1647)には2代藩主酒井忠当、享保4年(1719)には4代藩主酒井忠真社殿を修復しています。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色を一掃し明治9年(1876)に郷社に列格しています。
社宝として源義家の奉納とされる線刻不動明王鏡像(山形県指定文化財)や千満珠、旗一竿、写経三本、剣一口などがあります。中でも大般若経残巻 巻子仕立 附 唐櫃3合、ちつ27箇、残闕一括は貴重な事から昭和30年(1955)に山形県指定文化財に指定されています。
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