浜田広介の生家(高畠町)概要: 浜田広介は高畠町出身の児童文学者です。広介は明治26年(1893)に当地で生まれ、早稲田大学英文科に入学すると「零落」や「黄金の稲束」、「途暗し」を発表、卒業後はコドモ社で「良友」「幼年之友」の編纂に携わり、昭和15年(1940)には日本文化協会児童文化賞、昭和17年(1942)には野間文芸奨励賞、昭和28年(1953)には芸術選奨文部大臣賞、昭和32年(1957)と昭和36年(1961)には産経児童出版文化賞を受賞しました。代表作は「泣いた赤鬼」、「椋鳥の夢」、「竜の目の涙」などで坪田譲治、小川未明と共に児童文学界の三種の神器に数えられています。この建物は広介の生家を平成12年(2000)に移築したもので記念館に隣接しています。建物は江戸時代末期に建てられたもので、木造平屋建(一部2階建)、寄棟(片側は2階に通風と採光を得る為に開口部を設ける必要性があり切り落とされ兜造風)、銅板葺(旧茅葺、移築の際消防法により銅板に葺きかえられた)、平入、外壁は真壁造、土壁鏝押さえ、屋根上部には煙出し、内部には農機具や、民具、広介愛用の机や家具、文具などが展示されています。
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