犬の宮(高畠町)概要: 犬の宮は高畠町郊外にある神社で、雰囲気のある参道の奥地に建てられています。建物自体はさほど大きくはありませんが、神社の由来や名称から、社殿には多くの犬の写真が奉納されています。一見して生前のペットの供養と思われ何とも言えない緊張感があります。犬を祭った神社は全国的にも珍しく広く信仰されているようです。
近くには猫の宮がありこちらは社殿に多くの猫の写真が貼り付けられています。
犬の宮は案内板には神社の由来が記されていてそれによると「 昔(和銅年間の頃)この高安村は毎年春秋の二回、都の役人に人年貢を差し出す事になり村人が難渋していました。ある時、道に迷った旅の座頭が一夜の宿を乞い、村人から不思議な年貢取立ての話を聞き及び、何物かの仕業と推察、村人に悪魔退散の策を授け座頭は村を去った。
村人達は早速、役人を酒席に招き甲斐の国から借りて来た、三毛犬、四毛犬を放ったところ、大乱斗の末、倒されたのは役人ではなく二匹の大狸と多数の荒狸であり傷ついた二匹の犬も、まもなく死んでいました。この村の大難を救ってくれた二匹の犬を村の鎮守とせよ、と座頭のお告げにより、崇めまつったところ、この里は難産もなく生まれる子供は無難に育ち村が栄えたと云う。
又、この地に生息した高安犬は強い耐久力と激しい闘魂をもつ優秀な狩猟犬として有名である。 (戸川幸夫 「高安犬者語」) 高畠町 高畠町観光協会 」とあります。
犬の宮の拝殿は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺(旧茅葺)、平入、桁行3間、外壁は真壁造、板張。本殿は入母屋、銅板葺、妻入、正面1間向拝付、外壁は真壁造、素木板張り。祭神:三毛犬、四毛犬。
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