雲徳寺(鮭川村)概要: 峰向山雲徳寺の創建は天文20年(1551)、花陰俊英大和尚(興源院3世:山形県最上郡大蔵村清水)が当地に元々あった東大寺と秀法寺を合併し、改めて開山したのが始まりとされます。永禄年間(1558〜1570年)に玄竜和尚(2世)が地蔵堂を建立し延命地蔵菩薩坐像を祀りました。
延宝6年(1678年)の火災で多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失しましたが延命地蔵菩薩坐像は被災を免れ、その後再建されています。延命地蔵菩薩坐像は室町時代末期作と推定、像高35センチ、台座35センチ、一木造、地方の仏師製作(推定)、昭和51年(1976)に鮭川村指定有形文化財に指定されています。
又、清水城主清水氏に客分として川口楯(氏広、氏忠、氏益と三代の居城、鮭延氏に対する備えとされます。)に配された矢口内記氏広の菩提寺と思われ、本堂には矢口内記氏広の位牌が安置されています。
古くから信仰を集め山形百八地蔵尊霊場第百一番札所(札所本尊:延命地蔵菩薩)にも選定されています。山号:峰向山。宗派:曹洞宗。本尊:延命地蔵菩薩。
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