三河村観音(常福寺)概要: 観音山常福寺は山形県東村山郡山辺町大字三河尻 に境内を構えている曹洞宗の寺院です。常福寺の創建は不詳ですが、本尊の聖観音立像は和銅年間(708〜715年)に行基菩薩が鈴立山に巡錫で訪れた際、若松観音と同木の霊木から彫刻して安置されたのが始まりと伝えられています。当初は寺運も隆盛し広大な境内に様々な堂宇が建立されていましたが、享保年間(1716〜1736年)の火災により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失し衰微しました。 その後、再興しましたが往時には及びませんでした。境内の石燈篭は伝承によると大正時代、当時72歳だった荒井作蔵が重病となり息を引き取り葬儀が始まると、突然作蔵は息を吹き返し「あの世で日頃から信仰している三河村の観音様に会い、今ここに来るべきではないと告げられた。」と語り始めました。その後、作蔵の病が癒え元気になった事から石燈篭を奉納し、この故事から何時しか延命観音と呼ばれるようになり、さらに多くの信者達に信仰されるようになったと伝えられています。最上三十三観音霊場第13番札所(札所本尊:聖観世音菩薩 伝:行基菩薩作・御詠歌:いづいるや つきのゆくゑも みかはむら かねのひびきに あくるしののめ)。山号:観音山。寺号:常福寺。宗派:曹洞宗。
|