新橋(新町めがね橋)概要: 新橋は通称「めがね橋」と呼ばれ明治13年(1880)に竣工したアーチ式の石橋です。橋長さ14.7m、全幅4.4mあり大門石(上山市大門地区産出)と称する凝灰岩を石材として使用しています。
当時の金山川は洪水も多く、何度も木製の橋が流された為、当時の山形県令である三島通庸(鶴岡県・山形県・福島県・栃木県の県令を歴任、西洋技術を取り入れた建築や土木工事で実績を挙げる一方で住民を軽視して強引に工事を進めた事から、「土木県令」や「鬼県令」と呼ばれました。)が命じて西洋式の石橋が架けられました。
工事費用は1000円ほど掛かりましたが県の補助金はわずか300円で残りの700円は住民達が借り入れし、通行料で賄っていたそうです。楢下宿は羽州街道の宿場町で鉄道が開かれる以前は主要街道として人や物資の往来も多く「めがね橋」の持っている役割も非常に高かったと思われます。
現在も路面をアスファルト舗装しているものの現役で車輌(4.0t以下)も通る事が出来ます。新橋(新町めがね橋)は明治時代初期の石造アーチ橋の遺構として貴重なことから昭和51年(1976)に上山市指定有形文化財に指定されています。
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