松岬神社(米沢城)概要: 松岬神社は案内板によると「上杉氏2代(初代藩主)の景勝、十代で米沢中興の名君鷹山公、鷹山公の師細井平洲、米沢建設の恩人、直江兼続、米沢藩復興の功臣竹俣当綱、莅戸善政の6柱を祭神とする。明治35年上杉神社の摂社として二の丸世子御殿跡の創建。 米沢市」 とあります。
松岬神社は米沢城の二の丸に鎮座し、あまり目立たないのですが庭園など境内はよく整備されています。
米沢城には元々、上杉謙信の菩提を収めていた御堂がありましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により、菩提が上杉家廟所に遷され、御霊を祀る上杉神社が創建されました。
その際、米沢藩の中興の祖とされる上杉鷹山の御霊が合祀され、上杉神社では謙信と鷹山の2柱が祀られる事になりました。
明治35年(1902)、上杉神社が別格官幣社に列した際に、鷹山の御霊が分祀され改めて米沢城の二の丸に松岬神社を創建し祭神として鷹山の御霊を迎え入れました。大正元年(1912)に県社に列し、神餞幣公料供進神社に指定され社殿も造営、大正12年(1923)に米沢藩初代藩主上杉景勝の御霊を勧請合祀しました。
さらに、昭和13年(1938)に直江兼続(上杉家執政)、細井平洲(鷹山の師)、竹俣当綱(上杉家の家臣、鷹山の改革に尽力)、莅戸善政(上杉家の家臣、鷹山の改革に尽力)の4柱が合祀されました。
松岬神社の社宝である「太刀 銘助宗 附革柄革包太刀拵」1口は大変貴重な事から昭和2年(1927)に国指定重要文化財に指定されています。例祭:春祭(米沢上杉まつり)4月30日・秋祭9月最終土曜日。
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