|
旧東田川郡会議事堂（鶴岡市藤島町）概要： 旧東田川郡会議事堂は郡役所の再建時に建てられたそうなので明治２０（１８８７）頃だと思います。その後の明治３６（１９０３）年に大改修を行い現在のような姿になりました。木造２階建て、道路側の屋根が寄棟、反対が切妻で瓦葺、軒高９．０５４ｍ、建築面積５９２．６㎡、外壁は下見板張りと縦張りを交互に張り分け、屋根の欄間部分は彫刻を施しています。
窓は縦長の上げ下げ窓を採用し、特に玄関ポーチ屋根は棟飾りや柱飾り、欄間は曲線にするなどの洋風建築の要素を取り入れています。又、玄関上の２階部分の屋根のみ妻面を正面に向け軒先にはバージボードと呼ばれる飾り付きの板を施すなどの工夫が見られ、正面性を強調しています。
１階には事務室など個室があり、２階部分が会議事堂になっていて現在は「お座敷図書館」と「明治ホ－ル」して利用されています。
旧東田川郡会議事堂は明治時代に建てられた数少ない郡会議事堂の遺構として貴重な事から昭和６３年（１９８８）に山形県指定有形文化財に指定されています。敷地は令和４年１２月１６日に名称「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」として国指定史跡に指定されています。
【 参考：文献等 】
・ 現地案内板-山形県教育委員会･藤島町教育委員会
・ 現地案内板
|
| 
