中山神社(酒田市松山町)概要: 中山神社は山形県酒田市字内町に鎮座している神社です。中山神社の創建は慶安元年(1648)と云われ古くから松山町(旧地名が中山)の総鎮守として近隣から信仰を集めていました。
松山藩立藩後の延宝4年(1676)には2代藩主酒井忠予が庄内藩初代酒井忠次と徳川家康の長男である松平信康を併祀して源鎮霊社と称し社殿を造営しています。
忠次は徳川家康の重臣として信康切腹の際、織田信長の助命の嘆願をしたが認められなかったという事を生涯の負い目としていた事から、その霊を弔う為、庄内藩の本城である鶴ヶ岡城の城下町に鎮座する山王日枝神社の境内でも同様に松平信康を祀る復鎮霊社が鎮座しています。
元文3年(1738)に現在地に遷座し社号を「中山大明神」に改称、明治時代初頭に発令された神仏分離令により、別当寺院だった松山法護山修善寺が廃され中山神社となり明治4年(1871)県社に列し、明治9年(1876)に郷社に改められました。
現在の中山神社祭典は約100人で構成される武者行列が4キロに渡って山鹿流の太鼓を打ち鳴らし声を上げて町内を練り歩くもので、宝暦7年(1757)頃からの古式を伝える民俗行事として貴重な事から「中山神社祭典武者行列」として昭和61年(1986)に酒田市指定無形民俗文化財に指定されています。祭神:倉稲魂命。配神:徳川三郎源信康、酒井左門忠恒。
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