立岩(鶴岡市)概要: 暮坪にある立岩は高さ51mの柱状節理の玄武岩です。日本海に突き出た巨岩は古くから温海温泉(あつみ温泉)の景勝地として知られ江戸時代中期の実証的地理学者、古川古松軒が「暮坪村というあり。この海上に世に名高き鉾立岩と称するあり。高さ18丈鉾を立てたる如し。小松少々生ぜり。麓に岩石の平らな所あり。藁葺の小祠ありて矢除明神と称す。実に海内の奇石というべし。」と「東遊雑記」に記しています。又、元禄2年(1689)には奥の細道行脚の際、松尾芭蕉も訪れ、門人で芭蕉に随行した曽良が「・・・・波渡、大波渡、潟苔沢辺りに鬼がけ橋、立岩、色々の岩組景地有。末の剋、温海に着・・・・」と日記に記載されています。頂上にはマルバシャリンバイや常緑木が密生し昭和31年(1956)に山形県指定天然記念物に指定されています。
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