温海宿(鶴岡市)概要: 三瀬宿から温海宿までは約3里半、温海宿から鼠ヶ関宿までは2里18町。付近は鼠ヶ関宿から3番目の米子一里塚があります。元禄2年(1689)旧暦6月26日には宮部弥三郎(俳号:低耳・美濃の豪商)の紹介で松尾芭蕉と曽良が温海宿の鈴木惣左衛門宅に宿泊しています。三瀬から温海にかけては日本海の名勝である鬼かけ橋や立岩などが点在しそれらを見ながら午後2時頃に到着した事が「曽良旅日記」に記されています。翌日、温海宿を出た、芭蕉は日本海沿いにある鼠ヶ関を目指し、曽良は温海温泉に立ち寄り出羽街道の中村宿(北中宿)で宿泊しています。奥の細道の旅路の中で2人が別々の街道を利用した事が無い事から極めて異例の事態でその理由も解っていません。
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