東根の大ケヤキ概要: 東根の大ケヤキは推定樹齢1500年、樹高28m、根本周囲24m、目通り幹囲12.6m、日本を代表する大ケヤキである事から昭和32年(1957)に国指定特別天然記念物に指定されています。指定された時点でケヤキで国指定特別天然記念物は唯一だった事などから昭和55年(1980)に「日本ケヤキ見立番付」で東方横綱に選定、昭和61年(1986)に「グリーン山形110景」に選定、平成2年(1990)に「新日本名木100選」に選定、平成14年(2002)に日本一のケヤキとして認定されています。原町の大ケヤキ(群馬県吾妻郡東吾妻町:国指定天然記念物)、三恵の大ケヤキ(山梨県南アルプス市:国指定天然記念物)と共に日本三大ケヤキの1つに数えられ、ケヤキの前には太い注連縄が張られ神聖視されているようです。当地は貞和3年(1347)に小田島長義が築いた東根城の本丸跡に位置し、東根城の何れかの城主が植樹したとも考えられます。江戸時代末期に描かれた松前藩東根陣屋絵図(安政2年:1855年から明治維新まで東根城の跡地には松前藩の出張陣屋が設けられた。)によると城の周辺には22本のケヤキの木がありましたが、その後伐採又は枯れた為に次第に減少し現在は東根の大ケヤキを含む3本だけになってしまいました。特に東根学校が開校当時は東根の大ケヤキの隣にもう一本の大ケヤキがあり「雌槻」と「雄槻」と呼ばれていましたが明治18年(1885)に「雄槻」の方が枯れてしまいました。
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