禅会寺(東根市)概要: 禅会寺の創建は応永22年(1415)、長瀞城の城主最上満家(最上家4代当主:出羽按察使将軍修理大夫源朝臣満家)が竹室良巌大和尚(向川寺4世)を招いて開山したのが始まりとされます。
嘉吉3年(1443)、満家が死去すると菩提寺となった当寺に葬られたとされ、戒名「禅会寺殿虎山威公大居士」に因み禅会寺の寺号になったと思われます。江戸時代初期に最上家が山形藩主から改易になると衰微しましたが元禄年間(1688〜1703年)に結城九右衛門が再興し堂宇の再建や境内の整備が行われました。
現在の本堂はその当時のものとされ寄棟、鉄板葺、平入、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、正面1間向拝付。禅会寺の境内には源朝臣満家卿の墓あり案内板によると「曹洞宗禅会寺境内に、多数の石碑がある。満家は、山形城主であったが、後、当長瀞に隠居し没したという。墓石は、往時橋架になっていたのを、ここに再建立したと云われている。碑文は後世に刻んだのか、鮮明である。」とあります。
禅会寺山門は長瀞陣屋の大手門とも言われ江戸時代に描かれた絵図と酷似してる事から推察されています。寺宝である観音巡礼大絵馬は明治時代後期に奉納されたもので当時の庶民の生活を知る貴重なものして平成23年(2011)に東根市指定文化財(歴史資料)に指定されています。
中通三十三観音霊場の第三十三番札所。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
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