イザベラバード記念碑(金山町)概要: イザベラバードは英国の作家で、明治時代初期日本を訪れ、その紀行文である「日本奥地紀行」を著した女性です。イザベラバードは明治11年(1878)に金山に訪れると、三つのピラミッド形の山並みを見て、非常にロマンチックな雰囲気の場所と評しています。駅亭や駅逓係の対応についても好感をもったらしく当時に金山町を世界の人々に紹介しました。
イザベラバード記念碑は彼女が来町100年を記念して造られた碑で、「日本奥地紀行」で金山町を記した一説が刻み込まれています。それによると「今朝新庄を出てから、険しい尾根を越えて、非常に美しい風変りな盆地に入った。ピラミッド形の丘陵が半円を描いており、その山頂までピラミッド形の杉の林で覆われ、北方へ向う通行をすべて阻止しているように見えるので、ますます奇異の感を与えた。その麓に金山の町がある。私は正午にはもう着いたのであるが、1日か2日ここに滞在しようと思う。駅亭にある私の部屋は楽しく心地よいし、駅遍係はとても親切であるし、しかも非常に旅行困難な地域が前途に横たわっているからである・・・・・ イザベラバード「日本奥地紀行」高梨健吉訳より 」とあります。
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