万宝院(金山町)概要: 万宝院の創建は天正9年(1581)に和州大峯山麓吉野の桜本院の直末寺として堂宇を建立した事が始まりとされています。古くから神仏混合状態になっていたようで、金山町総鎮守の八幡神社の別当でその他多くの神社の管理をしていたそうです。
又、金山郷12ケ村の祈願所でもあり、修験霊場とされる竜馬山も同院が祀っていました。
近世以降は新庄藩主であった戸沢氏からも信仰され、秋田諸侯や津軽藩主なども参勤交代で羽州街道を利用していた為、金山宿を訪れた際は万宝院で祈願していたそうです。
又、万宝院にある山門は金山城が元和8年(1622)の最上氏改易に伴い廃城となった為、その大手門を移築したもので、切妻、茅葺、長屋門、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張、縦押縁押え、正面武者窓付、同じく金山城の城門で移築保存されている歴史の門(旧宝円寺山門)と共に金山町の中では最も古い建築物の1つとされ貴重な存在です。
又、万宝院は明治時代初頭に発令された神仏分離令により住職は還俗し八幡神社の神官となっています。
長屋門を簡単に説明した動画
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