竜馬山(金山町)概要: 竜馬山は古来からの霊山として信仰の対象となっています。標高は521mと比較的低山ですが、大同3年(808)に神室山を閉山した事でを神々が怒り、付近が大洪水に見舞われ、それによって削り取られたとういう断崖絶壁は神秘的な景観を作り出しています。山頂には竜の頭と白馬の胴体を持った「竜馬」と呼ばれる神の化身が度々現われ、別称で「駒ケ岳」、「明神ケ岳」などとも呼ばれてきました。伝承によると、竜馬は杉沢集落で生まれましたが、成長すると狭くなったので不動山に登り棲みつくようになったとされ、現在でも岩壁中腹には人間には見えない異世界に続く大穴があり、そこから60年毎に竜馬が出現すると信じられ、以来、不動山から竜馬山に呼ばれるようになったと伝えられています。歴代領主からの信仰も厚く、中世に領主だった鮭延越前守から社領五百刈を寄進され、近世では新庄藩主戸沢家が祈願所として、例祭には藩主の代参が行われ「日本第一竜馬山」と称していたといいます。現在でも竜馬山山中に鎮座している12の神々を巡拝する御山駆けが行われ、600年以上の歴史を持っていると言われています。
|