洞興寺(寒河江市)概要: 龍雲山洞興寺は山形県寒河江市白岩に境内を構えている曹洞宗の寺院です。洞興寺の創建は文明10年(1478)に大江家広が開基となり牛欄鑑心和尚を召還して開山したと伝えられています。
場所は白岩城の鬼門に位置し白岩大江氏一族の菩提を弔う寺院として代々庇護されました。周辺に大きな影響力を持ち、龍沼寺や永源寺、龍華寺などの末寺があり寺運も隆盛しました。
洞興寺山門は楼門形式で三間一戸、入母屋、銅板葺き、2層部には高欄を廻し天井には龍が描かれるなど格式の高い造りで下層部には仁王像が安置、宝暦10年(1760)に鈴木徳四郎が寄進したもので白岩城の表門という言い伝えもあります。
又、志賀直哉の小説「山形」の舞台にもり明治7年(1874)には白岩小学校の前身である白岩学校の校舎としても利用されています。安置する水子地蔵は山形百八地蔵尊霊場の第52番となっています。山号:龍雲山。宗派:曹洞宗。
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