越井坂虚空蔵堂(寒河江市)概要: 越井坂虚空蔵堂は案内板によると「享保19年(1734)寒河江南町の旧家安孫子久右衛門が建立した三間四面の宝形造。本尊は福徳を授ける虚空蔵菩薩。この信仰によって安孫子家は大酒造家となった。堂内には弘法大師像を始め絵馬、俳額が多い。境内は桜の名所。西行法師が石に腰をかけて休んだことから、この辺りを腰居坂という。安孫子東岡を始め寒河江の文化人たちが句会や茶会を催した風光明媚の場所。芭蕉の「しばらくは 花の上なる 月夜かな」の句碑がある。 寒河江ロータリークラブ 」とあります。
越井坂虚空蔵堂には彫刻や彩色が施された凝った建物で、境内には別当と思われる大運寺とアカマツの大木があります。大運寺は安永9年(1780)に安孫子久左衛門(寒河江楯南村5代目名主)が開基となり創建した浄土宗の寺院で、創建以来、寒河江出身の文人墨客が数多く出入りサロン的な存在でした。
大運寺の紙本墨書知恩山(縦53cm、横123cm、池大雅筆) 大運寺(縦53cm、横135cm、池大雅筆)2幅が昭和34年(1959)に山形県指定有形文化財(現在寒河江市所有)に、池大雅筆知恩山扁額(1枚)が昭和47年(1972)に寒河江市指定文化財に、境内にある「越井坂のアカマツ」は平成7年(1995)に寒河江市指定天然記念物にそれぞれ指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-寒河江ロータリークラブ
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