滝田門観音堂(寒河江市)概要: 滝田門観音堂は案内板によると「寒河江城の南西。いわゆる裏鬼門に祭られた観音堂。せき止められた沼川が滝のように流れたので滝田門という。本尊はこの地方切っての姿の美しい十一面観音像。藤原期とされる都で彫られた仏像。秘仏。寒河江が山形最上義光領となり、その夫人大崎氏が長男義康、二男家親を連れて寒河江に移り住んだ時に伝えられたという。もの正覚寺の隠居所。代官松本氏。月の17日が観音講。8月10日は10ヵ所詣で賑わう。」とあります。
観音堂は享保3年(1718)に建てられたもので宝形造り、金属板葺き、桁行3間、梁間3間、正面一間の向拝が付き、向拝木鼻や蟇又などに素朴な彫刻が施されています。毎月17日の縁日には開堂、毎年8月10日の10ヵ所詣では本尊が御開帳、往時は町内(丑町)の信仰の中心で「田楽提灯」や「夜店」などが並び10カ所の中でも中心的な存在として篤く祀られていましたが近年ではその姿も失われたとされます。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-寒河江ロータリークラブ
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