白布温泉(山形県米沢市・観光)・歴史:概要 白布温泉(米沢市)の開湯には諸説あり、正和元年(1312)武士である佐藤宗純が鷹が湯浴びをし傷を癒しているのを発見したとも、正和年間(1312〜17)に関に住む猟師が道に迷い込み同じく鷹が湯浴びをし傷を癒しているのを発見したとも、出羽国の荘司佐藤常信が重い眼病に罹り笹野観音に病気平癒の祈願をしたところ、霊夢により白布温泉の場所を教えられ、そこに辿り付くと鷹が湯浴びをし傷を癒しているのを発見し眼病も快癒したと云われています。古くから名湯として知られていたようで、戦国時代には米沢城主伊達輝宗や伊達政宗が入湯したとされ、寛政2年(1790)には米沢藩主上杉鷹山が白布温泉に入った事を自らの日記に記載しています。米沢藩領内でも最奥地に位置し人目にもあまり触れられなかった事から慶長9年(1604)から数年にわたり藩の執政である直江兼続は白布温泉に火縄銃の製造場を設置し1000挺の火縄銃を製造しています。又、標高が高い位置に温泉があることから信夫高湯(吾妻高湯温泉:福島県福島市)、最上高揚(蔵王温泉:山形県山形市)と共に奥州三高湯の一つに数えられ、3つの温泉に全て入湯すると100年寿命が延びるとも云われました。
白布温泉の泉質: 含イオウ・カルシウム・硫酸塩温泉(石膏泉)、湯温60℃、無色透明
白布温泉の効能: 慢性消化気病、冷え性、切り傷、火傷、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、疲労回復、病後回復期、神経病、筋肉痛、関節病、痔疾、うちみ、くじき、 五十肩、関節こわばり、動脈硬化症、慢性皮膚病など
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