薬師如来尊堂(米沢市・白布温泉)概要: 案内板によると「 日本では古くから、温泉は病を治す処として位置づけられて来ました。当、白布温泉は日本に古くから伝わる「薬師様に病気の治療を願いながら入浴する」型の湯治スタイルが近年まで残り、各旅館の湯槽と階段でつながった状態で薬師堂が建てられています。」とあります。薬師如来は古くから医療、医薬の仏として信仰されている為、多くの温泉地で薬師堂を見ることが出来ます。白布温泉では規模が小さいながら西屋尊堂(一間社、流造り、茅葺、正面向拝付)、中屋尊堂(一間社、入母屋造り、茅葺、正面向拝付、規模は3棟の中で最大)、東屋尊堂(入母屋、鉄板葺)の3棟で構成され、その内の2棟が茅葺屋根になっているなど当時からの信仰の様子が受継がれています。境内には六角地蔵石塔や石仏、石塔など共に石鳥居がある事から往時は神仏習合していた事が窺えます。
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