埴山姫神社(出羽三山神社)概要: 案内板によると「 埴とは土のことをさし、山野田畑の土・粘土、焼き物の 陶土などを司る神様です。神代の昔、伊邪那岐命・伊邪那美命様が、大八嶋国(日本の国)の国生み、多くの神様を神生みなされたとき伊邪那美命は火之迦具土命(火の神様)をお生みなられ、黄泉の国(死後の国)へ去られた時にお生みなられた神様が波邇夜須毘古神・波邇夜須毘売神の男女二柱の神様です。当社においては、波邇夜須毘古神・波邇夜須毘売神男女二神の故事より、古来縁結びのお社として信仰を集めておりました。
ご縁とは男女の間のみならず、神様とのご縁である御神縁を始めとした、この世の全ての万物との結びを意味する。より良い結び、人生の中での様々な出会いは、その人の生涯をより充実したものとするものであります。御守りをお求めになられるとともに、同封の赤い紐をお社に結んで縁結びの成就をお祈りください。」とあります。
伊邪那美命は火之迦具土命を生んだ事で陰部が大火傷となり、それが元で死ぬ間際、大便と小便を漏らし、その内の大便(糞)が化成して生まれた神が波邇夜須毘古神(男神)、波邇夜須毘売神(女神)とされ、糞=赤土=粘土=陶器に繋がり土神とされ、特に、祭祀で利用する祭具を焼き物で生成する事から神聖視され信仰の対象となっています。
神話上は二神は兄妹又は姉弟である為、何故縁結びに御利益があるのかは不詳ですが、当社では縁結びに御利益があるとして社殿の扉に無数の赤い紐が結ばれています。祭神:波邇夜須毘売神=埴山姫命。
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