鏡池(出羽三山神社)概要: 鏡池は「御手洗池」とも称し東西38m、南北28m の楕円形の形で出羽三山神社本殿前にあります。鏡池は古来から信仰の対象となり、本殿も鏡池があったからこそこの地に建立されたと思われます。池底からは500面以上の鏡が見つかり池中納鏡の思想が古来からあり古いものでは平安時代の鏡が見つかっています。全国各地で池中納鏡を見ることが出来るそうですが、鏡の枚数では他を圧倒していて出羽三山の信仰の厚さを感じら特に羽黒鏡とも言われています。見つかった鏡は、平安時代91面、鎌倉時代56面、室町時代2面、江戸時代3面、時代不詳37面で平安、鎌倉時代が突出しているのがわかります。種類は和鏡が8割以上、その中には儀鏡、湖州鏡式鏡唐式鏡、唐式鏡があり儀鏡には自然風物を鏡背文様にし、湖州鏡式鏡には銘文と蝶や蜻蛉、飛雲など、唐式鏡には瑞花文や瑞花双鳥文などが多く見られます。平安時代から江戸時代の銅鏡190面は古代の水霊崇拝の遺構で意匠的にも優れている大変貴重な事から昭和25年(1950)に国指定重要文化財に指定されています。
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