徳正寺(天童市)概要: 光輪山徳正寺は山形県天童市大字奈良沢乙に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。徳正寺の創建は天正年間(1573〜1592年)、祐専(山形にある専称寺:真宗大谷派で修行したとされます。)が一庵を設けたのが始まりとされます。
山門は天明2年(1782)に徳正寺の檀家が寄進したもので山寺立石寺から移築したと伝えられている古建築物です。建物は三間一戸の四脚楼門形式で、入母屋、金属板葺き(創建時は茅葺)、上層部外壁には花頭窓(開口部上部を花形や火炎形にした窓)、4隅には擬宝珠を施し高欄を廻しています。時代背景からか、建築彫刻などの細工には中世的要素よ近世的要素の両面が見られます。
徳正寺の山門は江戸時代中期の寺院楼門建築の遺構として貴重な事から昭和46年(1971)3月3日に天童市指定有形文化財に指定されています。
本堂は比較的新しい建物で、木造平屋建、入母屋、銅板葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ。鐘楼は切妻、鉄板葺。山号:光輪山。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-天童市教育委員会
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