安楽寺(天童市)概要: 遍照山安楽寺は山形県天童市高擶南に境内を構えている浄土宗の寺院です。安楽寺の創建は享徳3年(1454)と言われ室町時代末期に現在地へ移転して村山地方の浄土宗の中心となってきました。山門は入母屋、鉄板葺(元茅葺)、三間一戸の八脚二重楼門で桁行3.2間(5.87m)、梁間2.3間(下層部:4.3m・上層部:3.33m)、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張縦押縁押え、棟梁は小国出身の大沼三郎兵衛光久、上部には本尊と十六羅漢像が祀る仏間があったそうで、元文3年(1738)に竣工しました。安楽寺山門は江戸時代中期に建てられた二重門建築の遺構として貴重な事から平成9年(1997)に天童市指定有形文化財に指定されています。
安楽寺本堂は入母屋、銅板葺、平入、正面千鳥破風、1間軒唐破風向拝付、千鳥破風には力士像が彫刻されて山形県の建築彫刻文化の一端を見ることが出来ます。又、高擶夜行念仏と高擶夜行念仏講史資料(47点)は平成18年(2007)に天童市指定無形民俗文化財に指定されています。山形百八地蔵尊霊場第73番札所(札所本尊:水子子育地蔵尊)。山号:遍照山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-天童市教育委員会
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