大江町(歴史)概要: 大江町の歴史は古く鎌倉時代に幕府の重臣だった大江氏の一族が左沢の地に城を築き左沢氏と名乗ったことから始まります。左沢は長井氏や斯波氏などの領地と近接した軍事拠点として重要視され戦国時代には左沢氏が国人領主として一定の勢力を持ち宗家である寒河江大江氏とも敵対する場面もみられました。戦国後期になると最上氏が北上し寒河江大江氏と共に対抗しますが天正年間に滅ばされます。江戸時代初期までは最上氏が支配しますがお家騒動の為改易されました。その後は庄内藩に属し元和8年(1622)に庄内藩から1万2千石を分割するかたちで左沢藩が立藩しました。初代酒井直次(酒井忠勝の弟)は左沢陣屋を築き領内を整備しましたが嫡子がなく寛永7年(1630)に死去した為左沢藩は廃藩となり再び庄内藩に吸収されます。左沢は最上川と月布川が合流する交通の要所でもあることから江戸時代は重要な河港として発展し青芋や生糸など多くの物資が集められました。
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