旧桑島眼科医院(長井市)概要: 旧桑島眼科医院は山形県長井市本町1丁目に位置し昭和2年(1927)に建てられた近代建築です。旧桑島眼科医院は木造2階建て、マンサード屋根(切妻屋根上部を腰折状にしている形式)、桁行7間、梁間4.5間、外壁は人造石洗い出しの建物で、屋根上部には棟飾りやドーマを設え、縦長の窓を採用するなどの洋風の要素を取り入れています。玄関上部のバルコニーや2階窓腰部分の仕上げを変え、妻壁にはアーチ窓風の意匠を施すなど建物を単調にしないような工夫が見られます。
平成7年(1995)に桑島眼科医院の改築工事に伴い破却される予定でしたが、失われる事を惜しんだ市民団体等が中心となり保存活動が行われ曳き屋により現地(本町駐車場)へ移築保存される事になりました。昭和初期に建てられた病院建築として貴重な事から平成8年(1996)に長井市指定有形文化財に指定され、現在は桑島記念館として本町大通り商店街振興組合が開催するイベント会場などで再利用されています。
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