長遠寺(長井市)概要: 妙理山西光院長遠寺は山形県長井市館町北に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。長遠寺の創建は興国4年(1342)、 長任(長井時広の家臣大須賀長光の後裔)が出家して名を義昌に改め開いたのが始まりとされます。その後衰微しましたが慶長年間(1596〜1615年)に正遍が中興開山しています。古くから隣接する白山神社と神仏習合し、享保年間(1716〜1735年)には白山神社の参道に仁王門が建立され、明和2年(1765)には「油屋五左衛門」が世話人となり京都の仏師佐々木盈季が彫刻した仁王像が安置されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により白山神社と分離し大正3年(1914)には仁王像が現在地に移され仁王堂として整備されています。
仁王像は別称で「黒仁王尊」とも呼ばれ黒漆塗りの仁王像としては日本三体の内の1体として信仰の対象となり特に足に関する事に御利益があるとして「わらじ」や「足型の石」が奉納され数多くの信者が参拝に訪れています。毎年11月8日には仁王様の「北年越し」が行われ、モチを振舞い、2千人近い参拝者でにぎあいます。山号:妙理山。院号:西光院。寺号:長遠寺。宗派:真言宗豊山派。本尊:十一面観世音菩薩。
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-長井文化財保護協会・長井市教育委員会
|
|