松岡観音(岡応寺)概要: 補陀山岡応寺の創建は天正年間(1573〜1592年)、長岡五郎兵衛が開基となり山室秀補が開山したのが始まりとされ当初は高岡集落にありましたが後に現在地に境内を移しています。本尊の聖観世音菩薩は往時、南陽市宮内の熊野大社に祀られていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により熊野大社から仏教色が一掃すると、明治9年(1876)に置賜三十三観音霊場第29番札所も同時に岡応寺に遷されました。
松岡観音堂は宝形造り、鉄板葺き、桁行2間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、素木板張り、向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍の彫刻が施され、内部には藤原是鷹の筆による昇り龍の墨絵が描かれています。参道には明治13年(1880)に建立された三十三観音の石仏が建立されています。置賜三十三観音霊場第29番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:きのふまち けふまつおかに きてみれば あすのまよひも はるるけしきぞ)。宗派:曹洞宗。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-松岡観音奉賛会
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