高岡観音(相応院)概要: 高岡観音は山形県西置賜郡白鷹町大字高岡に境内を構えています。別当寺院である朝日山相応院の創建は応永14年(1407)、当時の領主である鮎貝成宗(鮎貝城の城主、鮎貝氏初代)が開基となり道智上人を召還して開山したのが始まりとされます。
観音堂の創建は慶長年間(1596〜1615年)高岡村の安部一族(現在の御朱印先)により設けられたのが始まりとされます。置賜三十三観音霊場第27番札所は当初、南陽市宮内池黒村にあった三堀寺に選定されていましたが、明治初頭に発令された神仏分離令で明治9年(1876)に羽黒神社に転じた際、当観音堂に移されました。
高岡観音堂は宝形造、銅板葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、素木板張り、正面花頭窓付、向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍の彫刻が施されてます。境内には三彭清浄碑(文政2年:1819年の銘、庚申信仰)や南無阿弥陀仏、湯殿山合体碑(鉄門、蓮海の名)、文殊塔、大宮子易碑、廿六夜塔、金華山碑、太神宮碑、古峯神社碑など数多くの石碑、石仏が建立されており信仰の篤さが感じられます。
本尊の十一面観世音立像は青銅製、金箔貼、像高約20cm、古くから秘仏とされ、毎年2月17日の大般若会では僧侶7人により600巻の経文が読み上げられます。置賜三十三観音霊場第27番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:ありがたや だいひのめぐみ ふかければ みいけのなみは しづかなりけり)。山号:朝日山。宗派:真言宗。本尊:大日如来(相応院)。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-白鷹町教育委員会
・ 現地案内板
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