常光寺(白鷹町)概要: 梅松山常光寺は山形県西置賜郡白鷹町大字鮎貝に境内を構えている浄土宗の寺院です。常光寺の創建は天正3年(1575)、宮城助左衛門高継が開基となり光蓮社夢中和尚を召還して開山したのが始まりとされます。江戸時代には鮎貝城の城主を務めた中条家の菩提寺となり、境内には中条三盛の墓碑が建立されています。中条氏は元々越後国の国人領主で鳥坂城の城主でしたが、戦国時代に入ると上杉家に従い、特に三盛は上杉景勝の重臣として会津移封の際に鮎貝城1万石が与えられています。
関が原の戦いで結果的に上杉家は敗れましたが、その中でも三盛は最上家の城を落とすなど功を挙げ、上杉家が米沢移封後も引き続き鮎貝城の城主を担っています。しかし、先の戦で受けた傷が元で鮎貝城の城内で死去し、菩提寺である常光寺の境内に葬られています。嫡男一黒丸は幼少だった為、御家騒動が起こり、一黒丸は米沢城に引きとられ築地氏が鮎貝城に入っています。
常光寺にある層塔は案内板によると「石英粗面岩製の七重層塔、総高3.54メートル、相輪部は八角柱で台石の東面、及び北面に銘文があり、この塔の建立は天正7年(1579)であることことがわかる。在銘の層塔では県内最古で地方色に富み、資料価値の高いものである。 白鷹町教育委員会」 とあります。常光寺寺層塔は昭和27年(1952)に山形県指定有形文化財に指定されています。 宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-白鷹町教育委員会
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