鮎貝八幡宮(白鷹町)概要: 鮎貝八幡宮は山形県西置賜郡白鷹町鮎貝に鎮座している神社です。鮎貝八幡宮の創建は康平2年(1059)又は康平3年(1060)に当時の陸奥鎮守府将軍である源頼義が東夷東征の戦勝祈願をする為に嫡男源義家を当地に遣わし応神天皇を奉祀したのが始まりとされます。
その後は歴代領主である長井家、鮎貝家、伊達家、蒲生家から崇敬庇護され、江戸時代に入り上杉景勝が米沢城に入り米沢藩を立藩すると、歴代上杉家の直祭が執行され周囲の18ヵ郷の総鎮守となりました。明治時代初頭に発令された神仏分離を経て県社に列しています。
現在の鮎貝八幡宮本殿は天保14年(1843)に建てられたものを明治31年(1898)に現在地である鮎貝城の本丸跡に移築したもので、三間社流造、銅板葺、総ケヤキ材素木造り、桁行3間(17.3尺)、梁間2間(11.3尺)、向拝桁行3間(17.3尺)、向拝梁間1間(9.8尺)。
本殿向拝木鼻には象と獅子、梁間に龍、妻面の鳳凰など江戸末期に見られる装飾的な彫刻が特徴で、当時の大型神社本殿建築の遺構として貴重な事から昭和60年(1985)に山形県指定有形文化財に指定されています。
又、境内にある鐘楼は寛保元年(1741)に建立されたものと言われ、神仏混合の名残が見られます。例祭である10月10日には獅子舞(七五三獅子舞)が奉納され昭和45年(1970)に白鷹町指定無形文化財に指定されています。 祭神:応神天皇(八幡神)。合祀神:倉稲魂命(稲荷神)。社格:県社、別表神社。
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