御殿湯(南陽市・赤湯温泉)概要: 御殿湯は米沢藩2代藩主 上杉定勝の時代に、藩主の別荘として建てられた施設で、御殿守や湯守などが任命され、内部には藩主専用の御殿の湯の他上湯、下湯、馬洗いの湯などが設けられていました。特に米沢藩中興の祖とされる9代藩主上杉鷹山は毎年のように赤湯温泉を訪れており丹泉八勝(赤湯八景)を製作させています。その他にも3代藩主上杉綱勝や山形藩主松平忠弘などの入湯記録も残っています。明治時代に入ると施設が御殿守であった石岡家に払い下げとなり、明治14年(1881)に行われた明治天皇東北御巡幸の行在所にも指定されました。その後も坂村間民や結城豊太郎、斎藤茂吉といった著名人や文人墨客などから利用され赤湯温泉を代表する湯宿として現在に至っています。
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