常行念仏堂(山寺立石寺)概要: 常行念仏堂は山門の前面に建立されている建物で、座禅や写経が行われる修行道場です。慈覚大師円仁は中国に修行した際、五台山竹林院で授かった五台山念仏三昧法(ひたすら念仏を唱える事で無我の境地に入り阿弥陀仏に会う事が出来る方法)を日本に持ち帰り比叡山に常行三昧堂を創建、山寺立石寺でも念仏三昧法が行える道場が求められました。当初は根本中堂の東側にありましたが元禄4年(1691)に現在地に移されています。建物は宝形造、銅板葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、素地造り、東叡山第五世兼立石寺第51世公弁法親王筆の「常行念仏堂」の扁額が掲げられています。案内板によると「 右側のお堂は常行念仏堂で、江戸時代の初めに再建された。座禅や写経をおこなう立石寺の修行道場であるが、参詣者も自由に修行ができるように、準備されている。・・・(後略) 」とあります。内部には本尊で慈覚大師円仁が製作したと伝わる阿弥陀如来像の他、徳川将軍家の霊碑、山形藩主鳥居家、松平直基の位牌などが安置されています。
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