納径堂(山寺立石寺)概要: 納径堂は開山堂(慈覚大師の尊像を安置。入母屋、銅板葺、桁行3間、梁間2間、正面1間唐破風の向拝付)の左端、百丈岩の頂上に位置します。書写した法華経を奉納する場所だった事から納径堂と名付けられています。建物は慶長4年(1599)に建てられ宝永2年(1705)に大改修されたもので宝形造、銅瓦棒葺(元板葺)、桁行1間、梁間1間、外壁は横板張、弁柄塗り、正面中央に板扉を設けそ上部には象と思われる彫刻が施されています。小さな御堂ですが山内では最古に建立された御堂建築の遺構として貴重な事から昭和28年(1953)に山形県指定有形文化財に指定されています。案内板によると「 ・・・(前略) 向って左、岩の上の赤い小さな堂は、写経を納める納経堂で、山内で最も古い建物である。県指定文化財で、昭和62年解体修理がおこなわれた。その真下に、慈覚大師が眠る入定窟がある。頭上の建物は五大堂といい、五大明王を祀って天下泰平を祈る道場で、山寺随一の展望台でもある。 」とあります。
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