山内支院(山寺立石寺)概要: 仁王門を過ぎると山寺立石寺の支院が続きます。江戸時代までは12の塔中支院がありましたが現在は4院が山内に残されています。仁王門に隣接する小堂は旧観明院で木造平屋建、2重寄棟、鉄板葺、L型に縁が張出しています。本尊は阿弥陀如来像ですが現在は無住になっています。性相院は木造2階建、寄棟、銅板葺、玄関屋根はむくり付、その上部は千鳥破風、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。本尊は阿弥陀如来像、明治時代初頭に善行院、極楽院が吸収され義姫(伊達政宗の生母)の位牌所となっています。金乗院は木造平屋建、2重入母屋、むくり付きの玄関屋根に外壁は真壁造白漆喰仕上げ、本尊は延命地蔵菩薩、藤原秀衡の位牌所となっています。中性院は木造平屋建、寄棟、平入、銅板葺、正面千鳥破風に軒唐破風の玄関屋根、本尊は阿弥陀如来像、明治時代初頭に不動院、中之院、観明院を吸収しています。正面には初代山形藩主最上義光の御霊屋が建てられ、新庄藩歴代藩主戸沢家の位牌所にもなっています。華蔵院境内は慈覚大師円仁の居宅跡に建てられたもので木造平屋建、正面千鳥破風、むくり付玄関屋根、本尊は観世音菩薩像。境内の洞窟に設けられた三重塔は室町時代に製作されたもので国指定重要文化財に指定されています。
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