蟹仙洞(上山市)概要: 蟹仙洞は大正時代に上山市で製糸業を経営していた長谷川謙三の宅邸で土蔵や庭園と共に当時の豪商の生活を今に伝えてくれます。内部は謙三が収集していた美術工芸品が展示されていて郷土玩具や日本刀、甲冑を始め、中には国指定重要文化財の「楼閣人物填漆箪笥」などがあります。楼閣人物填漆箪笥は中国明時代宣徳年代(1426〜1435年)に製作されたもので縦32.5cm、横38.7cm、高さ36.1cm、填漆、けんどん型、表面には人物や建物、動物、植物、唐草文様などが描かれた明朝宮廷品を伝える大変貴重なものとして昭和54年(1979)に国指定重要文化財に指定されています。
蟹仙洞旧長谷川家住宅主屋は大正時代に建てられた建物で、木造2階建、入母屋、スレート葺、建築面積274u、周囲をガラス戸にして開放するなど大型近代和風建築の遺構で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成23年(2011)に国登録有形文化財に登録されています。蟹仙洞旧長谷川家住宅東土蔵は大正時代に建てられた建物で土蔵造2階建、切妻、桟瓦葺、桁行9.4m、梁間5.6m、建築面積101u、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成23年(2011)に国登録有形文化財に登録されています。
蟹仙洞旧長谷川家住宅南土蔵は大正時代に建てられた建物で土蔵造2階建、切妻、鉄板葺、桁行9.5m、梁間4.7m、建築面積51u、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り、土蔵開口部は掛子塗、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成23年(2011)に国登録有形文化財に登録されています。蟹仙洞展示館は昭和28年(1953)に建てられたもので、鉄筋コンクリート造一部木造2階建、切妻、鉄板葺、建築面積174u、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成23年(2011)に国登録有形文化財に登録されています。
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